仏壇・仏具の正しい置き方とは?初心者でも安心の丁寧ガイド【保存版】
「仏壇の置き方ってどうしたらいいの?」「仏具の並べ方にルールはある?」
そんな疑問を持つ方へ向けて、本記事では仏壇や仏具の基本的な置き方や意味、宗派による違いまでわかりやすく解説します。引っ越しや新たにお仏壇を迎えるときの参考に、ぜひご覧ください。
1. 仏壇を置く場所の基本ルール
■ どの部屋に置くべき?
仏壇は、家族が集まりやすい静かな部屋に置くのが理想です。特におすすめされるのが、以下のような場所です。
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リビングの一角(落ち着いた場所)
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和室や床の間
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洋室でも明るすぎず静かな場所
反対に、避けた方が良いのは…
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トイレやお風呂、台所など水回りの近く
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エアコンの風が直接当たる場所
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テレビの真横など騒がしい場所
仏壇はご先祖様や仏様をお祀りする神聖な空間。清浄で落ち着いた場所を意識しましょう。
■ 方角の決め方
方角にはいくつかの考え方がありますが、主に以下の3つが有名です。
絶対のルールではなく、**「家族が自然と手を合わせられる位置」**を第一に考えるのがおすすめです。
2. 仏壇内の仏具の基本配置(一般的な並べ方)
仏壇の中には、ご本尊と呼ばれる仏像・掛け軸のほか、香炉・花立・燭台などの仏具を並べます。以下はもっとも一般的な三具足(さんぐそく)配置です。
■ 三具足の基本配置(浄土真宗以外)
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花立(左側)…季節の花や榊などを供える
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燭台(右側)…ローソクを灯す
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香炉(中央)…お線香を立てる場所
■ 浄土真宗では左右逆になる
浄土真宗では「対称性」を重んじるため、以下のように配置が逆になります。
正面から見て:
花立 ご本尊 燭台
香炉
宗派によって微妙に異なるので、菩提寺や仏具店に確認するのが安心です。
3. 仏具ごとの役割と正しい使い方
■ ご本尊(仏像・掛け軸)
ご本尊は、仏壇の最上段中央にお祀りします。宗派によって異なる仏様を安置します。
ご本尊の前に「脇侍(きょうじ)」や「位牌」「過去帳」などを置く場合もあります。
■ 位牌(いはい)
ご先祖様の魂が宿るとされる位牌は、ご本尊よりも下段の中央に安置します。複数ある場合は、古いものから右→新しいものが左へと並べます(向かって右が上座)。
■ 香炉(こうろ)
お線香を立てる香炉は、仏壇の中央前方に置きます。線香は1本立てでも、2本でも問題ありません(宗派によって異なる)。
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立てる・寝かせるなどのマナーも宗派により違う
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浄土真宗では1本を寝かせるのが基本
■ 花立(はなたて)
生花を飾る仏具で、仏壇の両端または片側に設置。榊は神道ですが、仏教では季節の花や**仏花(しきみ)**が多く使われます。
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造花もOKですが、ホコリがたまりやすいので注意
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水を毎日変えると清潔感が保てる
■ 燭台(しょくだい)
ローソクを立てるための台で、花立の反対側に設置。火を灯すのは朝の勤行(おつとめ)時が一般的です。
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火の扱いには注意(耐熱皿・LEDタイプも可)
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小さな仏壇には「ミニ燭台」も人気
■ おりん
お経の始まりや終わりに鳴らす「おりん」は、仏壇の中央前方または左前方に置きます。
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お参り前に一打、終わりに一打が基本
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優しく鳴らすのが礼儀
4. ミニ仏壇・現代仏壇の場合の置き方
近年は、リビングにも合うおしゃれなモダン仏壇・ミニ仏壇が人気です。スペースが限られる場合は、最低限の仏具で十分お祀り可能です。
■ ミニ仏壇で必要な仏具例
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ご本尊(小さな掛け軸でも可)
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香炉(お線香や香皿でも可)
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花立(一輪挿しでも可)
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LEDローソクやアロマもOK
見た目よりも**「日々手を合わせる心」が大切**です。
5. 信頼できる仏壇店で安心の選び方を
「どんな仏壇を買えばいいかわからない…」「初めての購入で不安…」
そんなときは、信頼できる専門店で相談することが一番です。
🌸 おすすめ店舗|岡山「照泰仏堂(しょうたいぶつどう)」
岡山市北区にある老舗の仏壇店「照泰仏堂(しょうたいぶつどう)は、創業から長年、仏壇・仏具の専門知識と誠実な対応で地域の信頼を集めてきたお店です。
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現代仏壇から伝統的な唐木仏壇まで品揃えが豊富
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お線香・お香・仏具小物なども充実
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事前予約なしでも丁寧に対応してくれる
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県外からの相談や発送にも柔軟に対応
▶ 詳細は公式サイトへ
📎 www.shoutaibutsudou.com
「きちんと祀りたいけれど、誰に相談したらいいかわからない」
そんな方の最初の相談窓口としてぴったりの一軒です。
6. 再生という選択肢も|仏具のアップサイクル「tsunamusu」
「家にある古い仏具を手放すのは気が引ける…」
「捨てるには忍びないけど、使い道がない…」
そんな想いに寄り添ってくれるのが、**仏具再生プロジェクト「tsunamusu(つなむす)」**です。
🔁 「tsunamusu(つなむす)」とは?
兵庫を拠点に活動する、廃棄予定の仏具をアートやインテリアとして再生するプロジェクト。
金具や木材、彫刻が施された部品を活かして、現代空間にも合う作品として再構築されています。
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仏具パーツ × 苔テラリウム
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仏壇の引き戸 → アートパネルや展示台座に
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小物入れや照明スタンドなどへのリメイク
「供養」「アート」「暮らし」をつなぐ、新たな循環のかたちを提案しています。
▶ 最新の展示・コラボ作品・参加イベント情報は
📎 lit.link/tsunamusu にて随時公開中!
▶ 仏具の持ち込み・引き取り・再生依頼なども対応(事前相談制)
7. よくある質問(Q&A)
Q. 神棚と仏壇の関係は?同じ部屋に置いてもいいの?
→ OKです。ただし、仏壇と神棚が向かい合わないように配置しましょう。また、拝む順番は神棚→仏壇が一般的です。
Q. 仏壇の扉は普段閉めておく?
→ 昼間は開けておき、夜や外出時は閉めるのがよいとされています。ただし決まりではありません。
Q. 仏壇の掃除はどうすればいい?
→ 乾いた布でほこりを取るのが基本。仏具も布拭きが中心で、金属製のものは中性洗剤で軽く洗うこともできます。
8. まとめ|仏壇は「祈りの場所」だからこそ、心を込めて
仏壇や仏具の置き方にはある程度のルールがありますが、最も大切なのは“祈りの心”です。
豪華な仏壇でなくても、毎日手を合わせることでご先祖様や仏様とのつながりは深まっていきます。
最後にポイントをまとめます。
✅ 仏壇は静かで清潔な場所に置く
✅ 仏具は宗派により配置が異なるので注意
✅ ミニ仏壇でも心がこもっていればOK
✅ 毎日の手入れとお参りがご供養につながる
「何をどこに置くか」で悩んだら、ぜひ本記事を参考にして、あなたらしい祈りの空間を整えてくださいね。
投稿者:Karin